発想ヒ
2006年12月28日
魔法の9桝、マンダラート

マンダラートについては、作者の今泉浩晃さんの書籍やサイトで
詳細がわかります。僕が知ったのは、神田の古本屋街で見つけた一冊の本。
たぶん今泉さんの最初のマンダラートの解説本だと思うのですが、
「マンダラメモロジー」という中央美術学園から刊行されたものです。
9つの四角からなるマンダラートのフォーマットは、ただの桝なのだけど、
いかにもグラフィックデザイナーらしいスマートでエレガンスなものでした。
図のように9の四角桝からなる正方形の曼荼羅の中心に、問いを書き、
周辺の8つの桝に答えを展開するわけです。
中心の桝が「親」(問い)とすれば周囲の8つの桝は「子」(答え)に当たります。
そして次のステップでは、それぞれの「子」(答え)が「親」(問い)となって
「子」の桝が展開されていくという繰り返しで、階層構造をつくっていきます。
ここでもアウトラインプロセッサーと同様に「階層構造」が登場します。
人間と同じですよね。親と子。その親も子でもある。子も親になる。
メインシステムとサブシステムと考えれば、システム思考の原則でもあります。
表面(一番上の階層)にはたった9つの桝しか見えていないけど、
その下に幾層にも階層構造がつくられていきます。
ちなみに9ついう数は、
一般の人が記憶可能なチャンク数は「±7」というワーキングメモリーの法則にもかなっています。
マンダラートは、まず「手帳」として売り出され、のちにマック向けのアプリケーションとして発売されました。後年、ウインドウズ向けとパーム向けのソフトが追加になりました。(洗練度から言えばマックに軍配ですが…)

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http://www.mandal-art.com/product.html